10月9日 FISHING DREAMER
いつもより少し早い目覚まし
ベッドに眩しい朝日が射し込む
普段より目覚めがいい
今日は釣りだ。
こうゆう日は本当に気持ちがいい
私は昔から海が好きだ
原付に乗り始めた頃は
よく意味もなく海に出かけたものだ
今日は釣りに行く。
車に一式の装備を積み込む
何回もやっているはずなのに
毎回何か忘れ物があるような気になる
今日は久しぶりの釣りなのだ。
いつもの釣具屋でイソメを購入
足りなくなるのが嫌なので
いつもの2倍の量にする
レジ横の釣り新聞と合わせて約1000円
せめてこの分位の釣果は欲しい
釣りが楽しみで仕方ない。
普段行かない場所に行きたい
何が釣れるかわからないところで
魚がかかった時が楽しいのだ
自分の手に感じる重みと
ドキドキする高揚感を楽しむのだ
なんせ2週間以上空いたのだ。
気がつけば見知らぬ磯にいた
急いで竿を出す
ここで重要なミスに気付く
一番の愛用のリールがない
不安は的中していたのだ
出来れば大きい魚が釣りたい。
2軍のリールを装着し
いつもより多くエサを付ける
ちょっとした大人の贅沢だ
バシャんバシャん。
物凄い大きい魚が目の前を通る
よく見るとかなり数がいる
なんの魚だろう
こんなのは見たことがない
しかし当たりはない。
10数メートル先にいる釣り人は
コンスタントに何かを釣っているようだ
この魚はなんなんだろう
しかし私に当たりはない。
今日は釣れる気がしていたのもあり
余計に焦りを感じる
釣れなかったら何かがあるってわけ
ではないのに焦りを感じるのだ
私は汗をかいていた
気付けば全く別の場所にいた。
ここはベットの上だ。
部屋は薄暗い。
窓の外を見ると雨が降っていた。
そうか、私は夢を見ていたんだ。