9月10日 石狩 毘砂別 漢ならサケられない戦い
むかしむかしあるところに
釣り好きの小坊主がおったとな。
ある日、
小坊主はいつものように魚を釣りに海に行きました。
その日の海はそれはそれは綺麗でした。
今日はサケが釣れたらいいな。
小坊主はいつもよりも多く竿を振り続けました。
しかし、
いっこうにサケは釣れませんでした。
目の前を通って行くのに釣れてくれません。
川に登って行くサケは何匹も何匹も見えるのに釣れてくれません。
いつも通りウグイは釣れるのにサケは釣れてくれないのです。
小坊主は何がわるいのか考えることにしました。
なんとなく選んだルアーがわるいのか。
でも前回は青系でもダメでした。
なんとなく選んだエサのカツオがわるいのか。
近くにいた釣果のあるおじさんから自家製のエサを貰いましたがダメでした。
巻き上げる速度もゆっくり目だし
ロットも寝かせて引いてきているし
周りに習ってウキのたなも1M以下で調節しています。
小坊主は思いました。
「あれ?おれサケ釣り向いてなくね?」
でも決して口にはしません。
小坊主は言いました。
「場所がわるいわ。まじで。次は別の場所で。まわりも全然釣れてなかったし」
自分を守る為です。
小坊主は
セコマで買ったサケを冷やすための氷をおうちでハイボール用に使うことにしました。
めでたしめでたし。